ノロウイルス感染症について(2016.11)
[2016.11.18]
ノロウイルスは冬場の感染性胃腸炎や食中毒の主な原因となるウイルスです。ウイルスに汚染された二枚貝(主にカキ)や海産物・水などを十分に加熱処理せずに摂取することにより感染します。感染力は非常に強く、1~2日の潜伏期間の後、突然の激しい嘔吐・水様性下痢(1日に十数回)・腹痛・発熱(37~38℃)などを起こします。健康な人ではこれらの症状は1~2日で改善しますが、特に抵抗力の弱い子供や高齢者では、脱水症状を起こして重症化したり、嘔吐物による窒息や誤嚥性肺炎により死亡する場合もまれにあります。ノロウイルスには有効な抗ウイルス剤がなく、治療は水分補給などの対症療法になります。上記のような症状が起こった場合には、早めに受診してください。