慢性下痢症について(2015.02)
[2015.02.17]
下痢は、通常1~2週間で治る急性下痢と、3週間以上持続する慢性下痢に分かれます。急性下痢の原因として細菌・ウイルス感染などによる腸炎が多く、腸から排出されると治ります。慢性下痢の原因として、腸の器質的異常(潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸癌、ポリープ、腸結核、消化吸収障害)、機能性異常(過敏性腸症候群)、内分泌疾患(糖尿病、甲状腺機能亢進症、慢性膵炎)、薬剤性(抗生剤、消炎剤など)、放射線性腸炎など重大な病気が隠れている場合があります。下痢が長引いたり、便に血液や粘液が混じったり、激しい腹痛や高熱や体重減少などを伴う時は、血液検査・糞便検査・大腸内視鏡検査などによる下痢の原因疾患の精査が必要です。心当たりのある方は当院までご相談ください。