肺炎は、特に高齢者や慢性の基礎疾患(肺気腫、うっ血性心不全、糖尿病、腎不全、肝疾患、ステロイド投与など)を有する場合、致命率の高い疾患であるため、十分な治療と経過観察が必要と考えられています。肺炎の原因菌として頻度の高い肺炎球菌は、近年ペニシリン耐性菌が増加していることもあり、特に前記のような患者さんには肺炎の重症化予防のため肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。このワクチンの効果は5年前後続きますが、わが国では生涯に1回しか接種できません。インフルエンザワクチンと併用すればより有用と考えられますので、まだワクチン接種を済まされていない方は、一度是非ご相談下さい。