貧血について(2012.04)
[2012.04.20]
貧血とは血液中の血色素(ヘモグロビン)が正常よりも減少した状態をいいます。全身へ酸素を十分に運べないために動悸・息切れ・めまい・立ちくらみ・倦怠感などの様々な症状が起こります。最も多いのは鉄欠乏性貧血で、鉄分の不足や出血によるもので、鉄が不足している原因には胃十二指腸潰瘍、胃癌、大腸癌、ポリープ、大腸憩室、痔からの慢性的な出血、肝臓病、女性では過多月経・子宮筋腫などが原因である場合もあります。重大な貧血の原因として再生不良性貧血、慢性腎臓病による腎性貧血、白血病、リンパ腫、骨髄腫、前白血病ともいわれる骨髄異形成症候群などの病気も隠れている場合もあり、貧血があれば、自覚症状がなくても精密検査を受けてください。