食道癌の早期発見について(2014.01)
[2014.01.22]
初期の食道癌はほとんど自覚症状がありません。食べ物がつかえたり、しみるような症状が出た時はすでに進行している場合が多く、周囲のリンパ節や他の臓器へ転移し完治が困難になるので、できる限り早期に発見し早期治療をすることで治療成績が上がります。しかし早期の食道癌は粘膜の凹凸が少なく、バリウムによるX線検査では見つかりにくく、内視鏡検査が有用です。近年食道癌は増えており、60歳以上の男性、喫煙・飲酒をする人、熱い物や刺激物をよく摂る人、逆流性食道炎のある人、頭頚部癌の既往のある人に発症リスクが高まります。最新の内視鏡では画像をコンピューター処理し粘膜の微細な変化を強調するため、早期癌の診断精度が向上しています。当院でも最新の内視鏡機器を導入していますので、心当たりのある方はお問い合わせください。