NASHについて(2008.2)
[2011.06.23]
最近、健康診断などで肝機能異常を指摘された方の中に、B・C型肝炎や飲酒などの要因が見当たらない場合があります。生活様式の欧米化に伴い、肥満・糖尿病・高脂血症・高血圧などの複数の危険因子を合併したメタボリックシンドロームが注目されるようになりましたが、その肝臓での表現型としてNASH(非アルコール性脂肪肝炎)という疾患概念ができてきました。NASHは血液検査や超音波検査、肝生検などで診断します。NASHは、放置すると肝硬変・肝癌にまで至る場合もあります。
それほどお酒も飲まないのに肝機能異常が続くような方は、当院にて一度血液検査や超音波検査などで原因を詳しく調べさせて頂きます。NASHが疑われる場合には、必要に応じて食事療法・運動療法や薬物治療を開始していきます。