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急性虫垂炎について(2013.10)

[2013.10.18]
虫垂炎は、虫垂に化膿性の炎症が起こる病気です。発症のピークは10~20歳代の若年齢層ですが、中高年でも少なくありません。右下腹部痛、嘔気、嘔吐、発熱が典型的な症状ですが、このような症状が揃わないことも多く、痛みを我慢しているうちに穿孔して腹膜炎を起こし、重篤な状態になることもあります。とくに高齢者の虫垂炎は典型的な自覚症状がなく、炎症所見が乏しいのが特徴です。似た症状は盲腸近くの憩室炎や大腸癌、尿管結石、骨盤内の炎症性疾患、腸間膜リンパ節炎などでも認めるため、腹部の触診・血液検査・超音波検査・レントゲン検査・CT検査などで鑑別診断する必要があります。下腹部の痛みが半日以上続くような時には、早めに受診してください。
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