大腸内視鏡
大腸内視鏡検査が必要な方
- 以下のような症状のある方
(血便、腹痛、下腹部膨満感、便秘、下痢、便通異常<便の回数や硬さが変わったり、便が細くなった>など) - 便潜血検査陽性の方
- 以前にがんになったことのある方(大腸がん以外のがんも含む)
- 以前に大腸ポリープを指摘されたことのある方
- 血縁者の中に大腸がんにかかった人がある方
- がん家系の方
大腸内視鏡検査の流れ
1.診察・検査予約
医師の診察の際に、大腸内視鏡検査が必要と思われる場合や検査希望の場合、予約をお取りいたします。もちろん電話での検査予約も承っておりますが、その際には検査前日に診察いたします。また、内視鏡検査を行うに当たり、感染予防の観点から、感染症(B・C型肝炎、梅毒)の有無の確認のために血液検査をいたします。
2.問診
検査当日は、腸の動きを抑える薬などいろいろ薬を使用することがあります。検査を安全にすすめるため、検査前には以下のような項目について問診させていただきます。各項目に心あたりがありましたら、積極的にお申し出下さい。
- 以前に大腸内視鏡検査をうけたことはありますか?
- 検査前の注射をした時に気分が悪くなったことがありますか?
- 心臓の病気がありますか?(不整脈、狭心症、心筋梗塞、ペースメーカー埋め込みなど)
- 心臓のお薬を飲んでいますか?
- 高血圧がありますか?
- 緑内障といわれたことがありますか?
- 前立腺肥大症はありますか?
- 糖尿病ですか?
- 血が固まりにくくなる薬を飲んでいますか?(ワーファリン、バイアスピリン、パナルジンな
- )また、飲んでいるなら中止されましたか?
- (女性の方)妊娠している可能性はありますか?
- (女性の方)婦人科の手術(帝王切開や子宮筋腫など)を受けたことがありますか?
- 肝臓が悪いと言われたことはありますか?
- 腹部の手術(胆石症、胃がん、大腸がんなど)を受けたことがありますか?
内視鏡検査をご希望の方は、下の問診票にご記入していただきご持参下さい。
3.検査前日
消化の悪いもの(こんにゃく、種のあるもの)や繊維の多いもの(ごぼう、ねぎなど)は避けてください。夕食は消化の良いものを午後6時までに済ませ、その後絶食としてください。牛乳・果汁を避けていただければ水分摂取は可です。常用薬は服用して差し支えありません。午後8時にマグコロールPを、午後9時にセンノサイドを内服してください。
4.検査当日
- 検査当日は、絶食・禁煙ですが、のどの渇きが強い場合は、コップ1杯程度の水なら飲んでいただいても結構です。普段、朝に服用している高血圧、不整脈、心臓、喘息の薬はいつも通り服用して下さい。
- 午前9時30分には御来院ください(自動車、バイクを運転しての来院は御遠慮ください。)。 あらかじめサインしていただいた同意書を当日必ずお持ち下さい。
- まず2階の回復室で検査着に着替えていただきます。約2リットルの水に溶かした検査前処置用下剤を約2時間かけてお飲みください。服用後約1時間で排便が頻回になり水様便となりますが、2~3時間で落ち着いてきます。便が透明・薄黄色の水様になれば検査可能です。自宅での下剤服用も可能ですのでご相談ください。
5.検査
- 左下になって、膝を少し曲げた状態でベッドに横になっていただきます。腸の動きを抑える注射を行い、検査を開始します。
- まず直腸診を行い、その後肛門から大腸の一番奥の盲腸まで内視鏡を挿入します。内視鏡を引き抜きながら、少しずつ空気を入れて腸内を観察します。大腸の粘膜に病変がある場合は組織を採取(生検)します。
- 検査中に痛みを感じる方は、遠慮せずに教えてください。鎮痛剤を適宜使用したりします。
6.検査が終わったら
- 内視鏡検査の画像を見ながら医師が結果を説明いたします。
- 検査後はお腹が張りますが、ガスを出していただければ、徐々に楽になりますので心配はありません。しばらくたっても腹痛・むかつき・下血などがある場合にはご連絡してください。
- 検査後2,3日は胃腸に優しい食事をしてください。アルコール、刺激物、消化の悪いものは避けてください。
検査前日から検査終了までの流れを、PDFファイルでご用意いたしております。