アルコールと肝疾患について(2010.02)
[2011.06.28]
酒は百薬の長とも言われ、適量であれば体によいとされますが、飲みすぎると肝臓など様々な臓器に障害を引き起こします。アルコール性肝障害には、その病状により「アルコール性脂肪肝」「肝炎」「肝線維症」「肝硬変」などがあり、初期に起こる「脂肪肝」は禁酒を続けると治りますが、大量飲酒により「肝炎」「肝線維症」に進行し、さらに「肝硬変」まで進むと、元の健康な状態への回復は困難となります。日本酒で毎日 3 合を 5 年以上飲み続けると「脂肪肝」に、毎日 5 合を10 年以上で「肝硬変」になる可能性が高く、また、女性は男性よりアルコール代謝活性が低く、男性の約半分の飲酒量でも肝障害が進むとされ、近年のワイン・焼酎ブームにより女性のアルコール性肝障害患者は増加しています。飲酒の機会が多い方は、少なくとも年 2 ~ 3 回の肝機能検査が必要ですので、一度ご相談下さい。